こんにちは。家電ワールド、運営者の「K」です。
ドラム式洗濯機の音がうるさいとき、まず試してほしいのは洗濯物の量と偏りの確認・水平調整・防振グッズの設置の3つです。これらは費用ゼロ〜数千円で自分でできる対処法で、多くのケースで騒音が大幅に改善されます。
集合住宅での騒音が不安な方や、乾燥中もうるさくて夜に使えないと悩んでいる方にも対応できる情報をまとめています。排水詰まりや内部部品の劣化が原因の場合は故障の可能性もあるため、見分け方と修理・買い替えの判断基準もあわせて解説します。
- 脱水・乾燥それぞれのうるさい音の原因と違い
- 0円からできる対処法を費用順で紹介
- 集合住宅向けの防振・防音の工夫
- 故障との見分け方と修理・買い替えの目安
ドラム式洗濯機がうるさいときにすぐできる対処法
「急にうるさくなった」「脱水のたびにガタガタ響く」と感じたら、まず自分でできることを順番に試してみましょう。費用のかからないものから始めて、それでも改善しない場合にグッズを使うのがおすすめです。
洗濯物の偏りを直して脱水のガタガタ音を解消

ドラム式洗濯機の脱水中に起きるガタガタ・ドンドンという振動音の原因として最も多いのが、洗濯物の偏りです。
バスタオルや厚手のパーカーなど重さのある衣類が一方向に寄ってしまうと、ドラムが不均等な状態で高速回転し、本体ごと揺れてしまいます。
対処法としては、まず一度洗濯を停止して洗濯物を手で均等に広げ直してから再スタートするのが基本です。
洗濯量が少なすぎる(目安として1kg以下)場合も偏りが起きやすいことが知られています。少量洗いをする際はバスタオルなどを1枚追加してバランスをとる方法も有効です。
一度では治らない場合でも、偏りを直してから再起動するだけで静かになることが多いので、まず試してみてください。
水平調整と輸送用ボルト確認で振動を抑える

洗濯機本体が水平に設置されていないと、運転中の振動が増幅してうるさくなります。特に引っ越し直後や新居設置後に急に音がうるさくなったという場合は、この2点を確認してみてください。
水平調整の方法
洗濯機の四隅にある脚(アジャスター)を回して高さを調整します。水準器を上に置いて確認するのが正確ですが、スマートフォンの水準器アプリでも代用できます。
ガタつきがある場合は、低い側の脚を少し伸ばして水平になるよう調整してください。
輸送用ボルトの確認
輸送用ボルトとは、運搬中にドラムが動かないよう固定するためのボルトで、設置時に取り外す必要があります。取り外し忘れたまま使い続けると、激しい振動や異音の原因になります。
ボルトの位置はメーカー・機種によって異なるため、取扱説明書またはメーカーの公式サイトで確認してください。ボルトがまだついている場合は、必ずすべて取り外してから使用しましょう。
防振マット・防振ゴムで騒音を大幅に減らす方法

水平調整をしても改善しない場合は、防振マット・防振ゴムの設置が効果的です。洗濯機の足の下に敷くだけで振動が床に伝わるのを抑え、騒音を大幅に減らせます。
製品によって異なりますが、価格は1,000〜3,000円程度が一般的です。後付けで取り付けられるため、既存の洗濯機でも使えます。
実際に防振ゴムを設置した方の声として、「洗濯の音がほぼ聞こえなくなった」という体験談があります。費用対効果の高い対策のひとつです。
防振マット・防振ゴムが効果を発揮するのは脱水時の振動音に対してであり、乾燥中の音には効果がありません。乾燥中の音については後述のセクションで解説します。
防振ゴム2段重ねで集合住宅の騒音対策
アパートやマンションなど集合住宅では、洗濯機の振動が床を通じて下の階や隣に響きやすいため、より強力な防振対策が求められます。
そこで試してほしいのが防振ゴムの2段重ねです。「ニューしずか」と「ふんばるマン」という2種類の防振ゴムを組み合わせて使う方法で、合計費用は2,300円程度。実際に試した方からは「洗濯の音がほぼほぼ聞こえなくなった」という声も出ています。
1枚だけでは効果が物足りない場合や、より静音性を高めたい場合に試してみる価値があります。なお、2段重ねにしても乾燥中の風切音は改善しない点に注意してください。
かさ上げ台で洗濯パンの振動増幅を防ぐ
洗濯パン(防水パン)の上に洗濯機を設置している場合、洗濯パン自体が振動を増幅させてしまうことがあります。洗濯パンが共鳴板のような役割を果たし、ドンドンという音をより大きく響かせてしまうのです。
このケースではかさ上げ台の使用が有効です。かさ上げ台を洗濯パンの上に置き、その上に洗濯機を設置することで、洗濯機と洗濯パンの接触面積が変わり、振動の伝わり方が変化します。
かさ上げ台は防振機能付きのものもあり、振動吸収と合わせた効果が期待できます。設置スペースや洗濯機のサイズに対応しているか確認してから購入してください。
低振動モード・ナイトモードで夜間の騒音を抑える
多くのドラム式洗濯機には低振動モード(ナイトモード・静音モード)が搭載されています。このモードでは脱水時の回転数を下げたり、運転音を抑えたりする制御が行われ、夜間でも近所や家族に気をつかわず使いやすくなります。
設定方法はメーカー・機種によって異なります。日立製品の場合はFAQページに詳しい手順が掲載されていますが、その他のメーカーでは取扱説明書やメーカー公式サイトで確認するのが確実です。
また、タイマー予約機能を使って昼間に洗濯・乾燥が完了するよう設定する方法も、夜間の騒音を根本的に避ける手段として有効です。
ドラム式洗濯機の音がうるさい原因と故障の見分け方
対処法を試しても改善しない場合や、突然音が変わった場合は、音の種類と発生タイミングから原因を絞り込んでみましょう。ここでは異音の診断方法と、故障・修理・買い替えの判断基準を解説します。
異音の種類別診断:キーン・ガリガリ・ガタガタ
ドラム式洗濯機から出る異音は種類によって原因が異なります。発生タイミングと音の特徴を組み合わせて確認してみてください。
| 音の種類 | 発生タイミング | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| ガタガタ・ドンドン | 脱水中 | 洗濯物の偏り、設置不良(水平・輸送ボルト) |
| キーン・ヒュー | 脱水中・乾燥中 | モーターやベアリングの摩耗、乾燥時の空気音 |
| ガリガリ・ゴリゴリ | どの工程でも | ドラム内の異物、部品の接触 |
| ゴー・ブーン | 排水中・脱水中 | 排水詰まり、ポンプ異常 |
ガリガリ音はドラムに小銭やヘアピンなどの異物が混入している場合も多いため、まずドラム内を確認してみてください。
乾燥中のうるさい音は防振では効果がない理由
「防振マットを設置したのに乾燥中の音だけ変わらない」という場合、それは正常な反応です。
乾燥中に発生するヒューヒュー・ゴーという音は、空気を循環させるファンや熱風の風切音が原因であり、振動とは異なるメカニズムで発生します。そのため、防振マットや防振ゴムで改善することはありません。
乾燥中の音が気になる場合の対応策としては、タイマー予約で昼間に乾燥を完了させるか、フィルターや排気口の詰まりを掃除して空気の流れをよくする方法が有効です。フィルター清掃は定期的に行うことが推奨されています。
乾燥中の音が明らかに異常に大きくなった場合や、以前と比べて変わった音になった場合は、ダクトや熱交換器の詰まりやファン部品の不具合が考えられるため、メーカーや修理業者への相談をおすすめします。
排水詰まりやダンパー劣化による異常音の見分け方
自分でできる対処法をすべて試しても改善しない場合、内部部品の問題が原因の可能性があります。
排水詰まり
排水フィルターや排水ホースに糸くず・汚れが蓄積すると、排水時にゴーという音が出たり、排水時間が長くなったりします。排水フィルターは定期的な掃除が必要で、多くの機種では月に1回程度の清掃が推奨されています。
実際に、排水溝掃除と槽洗浄を行ったことで音が改善したという事例も報告されています。
ダンパー・スプリングの劣化
ダンパー(スプリング)は洗濯機内部でドラムを支え、振動を吸収する部品です。使用年数が経つにつれて劣化し、振動吸収機能が低下すると脱水時の揺れや音が大きくなります。
ダンパー交換は自分で行うのが難しく、メーカーや修理業者への依頼が必要です。修理費用はサスペンション(ダンパー)交換の場合、目安として約6万円程度とされています(機種・地域によって異なります)。
突然うるさくなったときの故障判断チェック
以前は静かだったのに突然うるさくなった場合は、以下のチェックリストで状態を確認してみてください。
- 洗濯物の偏りを直しても改善しない
- 水平調整・輸送ボルト確認済みでも音が続く
- 防振グッズを使用しても変化なし
- 排水フィルターを清掃しても改善しない
- キーン・ガリガリなど金属音系の異音がする
- 使用年数が7年以上(ドラム式洗濯機の平均寿命目安)
- エラーコードが表示されている
上記のうち複数に当てはまる場合は、内部部品の故障が疑われます。メーカーのサポートセンターまたは修理業者に点検を依頼することをおすすめします。
修理か買い替えか:費用相場と判断基準
故障と判断した場合、修理か買い替えかを判断する目安を整理します。
| 状況 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 使用年数5年以内・部品代が安い | 修理 |
| 使用年数7年以上・修理費が高い(サスペンション交換で目安約6万円) | 買い替えを検討 |
| 複数箇所に不具合がある | 買い替えが経済的な場合が多い |
| メーカーの部品保有期間が終了している | 修理不可のため買い替え |
修理費用は機種・故障箇所によって大きく異なります。見積もりを取ったうえで、本体の購入価格や使用年数と比較して判断するのがよいでしょう。
洗濯機クリーニング(プロによる分解洗浄)を依頼することで、内部の汚れや詰まりが原因の異音が改善するケースもあります。費用の目安はドラム式洗濯機で2万〜3万円程度です。修理の前に一度検討してみる価値があります。
ドラム式洗濯機の音問題を解決するためのまとめ
ドラム式洗濯機の音がうるさいときは、まず費用のかからない対処から順に試すのがポイントです。
- 0円でできること:洗濯物の偏りを直す、水平調整、輸送用ボルトの確認
- 数千円でできること:防振マット・防振ゴムの設置(2段重ねでさらに効果アップ)
- 設置環境の見直し:かさ上げ台の活用、低振動モード・ナイトモードの活用
- 改善しない場合:排水詰まりの清掃、ダンパー劣化の点検・修理
乾燥中の音は防振では解決しない点に注意しつつ、音の種類と発生タイミングを手がかりに原因を特定するのが近道です。
対処法をすべて試しても改善しない場合や、使用年数が長い場合はメーカーへの相談や修理・買い替えも視野に入れてみてください。


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