こんにちは。家電ワールド、運営者の「K」です。
スイッチボットのハブ2を導入して便利さを実感すると、次に考え始めるのが「隣の部屋や寝室もスマート化したい」ということですよね。
しかし、いざ別の部屋でも使おうとしたとき、1台のハブで家全体をカバーできるのか、それとも2台目の増設が必要なのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論、1部屋につき1台のハブです
実は、スイッチボットの製品を複数の空間で快適に動かすためには、赤外線の直進性やBluetoothの信号減衰、さらにはWi-Fiの2.4GHz帯の特性といった物理的なハードルをクリアする必要があります。
この記事では、なぜ部屋ごとにハブを置くことが推奨されるのか、その理由から具体的なメリットまで、私の実体験を交えて詳しく解説していきます。
- 赤外線やBluetoothの物理的な通信限界と壁による遮蔽のメカニズム
- 別の部屋にハブ2を増設することで得られる正確な温湿度管理と自動化
- Matter連携や物理ボタンを活用した「スマホいらず」の快適な操作体験
- 複数台のハブを安定して運用するためのネットワーク設定と配置のコツ
まずは、スマートホームデバイスが直面する避けて通れない「物理現象」について見ていきましょう。
スイッチボットのハブ2を別の部屋でも操作できる?

赤外線は壁を透過しない!1部屋1ハブが必要な物理的限界
スマートリモコンとしての役割を担うハブ2ですが、エアコンやテレビを操作する際に使われる「赤外線」には、非常に強力な物理的制約があります。
赤外線は光の一種であるため、基本的には「目に見える範囲」にしか届きません。これを「見通し線(Line of Sight)」と呼びますが、この特性が別の部屋での利用を難しくしています。
不透明な物質による遮蔽と反射の仕組み
赤外線は、木材、石膏ボード、コンクリートといった不透明な物体を透過することができません。
リビングに設置したハブ2がエアコンに信号を送るとき、その間に壁や閉じられたドアがあると、信号はそこで完全に遮断されてしまいます。
「ドアを少し開けておけば反射で届くのでは?」という淡い期待を抱くこともありますが、赤外線の反射(バウンス)は壁紙の材質や色によって大きく減衰するため、安定した操作を保証することは非常に困難です。
特に、最近の高断熱住宅で使われる厚い壁や、遮光性の高いカーテンなどは、赤外線にとって巨大な防壁となります。
赤外線操作を確実に行うための鉄則
- 赤外線は壁を通り抜けないため、壁を隔てた部屋の家電は操作不可
- 「1部屋に1台の送信機」が、スマートホーム界隈での常識
- 反射を利用する場合も、送信機と受信機の間に障害物がないことが理想
1部屋1ハブという結論に至る理由
このように、赤外線の波動特性を理解すると、おのずと「別の部屋には専用のハブが必要である」という結論に達します。
エアコン、テレビ、照明、扇風機といった赤外線リモコンで動く家電が各部屋にある場合、その部屋ごとにハブ2を配置することが、誤作動や無反応を防ぐ唯一の確実な方法です。
これは製品の性能の問題ではなく、物理法則そのものに起因する限界なのだと理解しておくと、増設へのハードルも下がるかなと思います。
Bluetoothの通信距離と障害物による信号減衰の課題

赤外線が「光」なら、スイッチボットのカーテンやロック、ボットと通信する「Bluetooth Low Energy(BLE)」は「電波」です。
電波は壁をある程度透過しますが、それでも距離と障害物による「減衰」という大きな問題に直面します。
住宅環境におけるBluetoothの有効射程
メーカーのスペック表には「見通しの良い場所で最大80m」などと記載されていることがありますが、これは遮蔽物がない理想的な環境での数値です。
実際の住宅では、壁を1枚隔てるごとに信号強度は劇的に低下します。
特に、鉄筋コンクリート造のマンションや、断熱材にアルミ箔が使われているような家では、Bluetoothの2.4GHz帯の電波は著しく減衰してしまいます。
信号が弱くなると、アプリでの操作が反映されるまでに数秒のラグが発生したり、最悪の場合は「通信失敗」となってしまいます。
| 障害物の種類 | 電波の通りやすさ | 影響の度合い |
|---|---|---|
| 木製ドア・石膏ボード | ◯ 通りやすい | わずかな遅延の可能性 |
| ガラス戸(単層) | △ やや減衰 | 距離が離れると不安定 |
| コンクリート壁・金属扉 | × ほぼ通らない | 通信遮断の可能性大 |
デバイスの電池寿命への影響

あまり知られていない事実ですが、電波が弱い環境でデバイスを使い続けると、デバイス側のバッテリー消費が早まるというデメリットがあります。
デバイスはハブとの接続を維持しようとして、より大きな出力で電波を飛ばそうとしたり、何度も再送を繰り返したりするため、通常よりも電池を酷使してしまうんです。
「別の部屋にあるカーテンの電池がすぐ切れる」という悩みがあるなら、その部屋にハブを増設して通信環境を改善してあげることが、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。
通信が不安定な状態でロック(鍵)を運用するのは非常に危険です。万が一の締め出しを防ぐためにも、ロックを設置している部屋の近くには必ず安定したハブを配置しましょう。
2台目の増設で広がるエアコンやテレビのスマート操作

リビングに最強のハブ2を置いているからといって、別の部屋には廉価版のハブミニで十分……そう考える気持ちも分かります。
しかし、あえて2台目もハブ2を選ぶことで、家全体の操作クオリティが劇的に向上するんです。
ハブ2が誇る圧倒的な赤外線送信能力

ハブ2は、従来のハブミニと比較して赤外線の送信距離が大幅に強化されています。
内部にメインと補助の複数の送信LEDを搭載しており、部屋の隅々まで信号を届ける工夫がなされています。
これにより、家具の配置が複雑な寝室や、奥行きのある書斎などでも、壁の反射を効率的に利用して家電を確実に動かすことが可能になります。
広範囲カバーがもたらす「設置場所の自由度」
送信能力が高いということは、ハブ自体を「目立たない場所」に置いても機能するということです。
ハブミニだと家電の真正面に置かなければならなかった場面でも、ハブ2なら棚の隙間や少し離れた壁面に設置しても信号が届く可能性が高くなります。
インテリアを邪魔したくないというこだわりがある方にとって、この「パワーの余裕」は大きな選定基準になるかなと思います。
増設によって実現する「真の全室スマート化」
別の部屋にハブ2を増設すれば、各部屋のリモコンをすべて引き出しに片付けることができます。
「リビングから寝室のエアコンをあらかじめつけておく」「お風呂に入る前に脱衣所の暖房をオンにする」といった、部屋を跨いだ操作が日常のものになります。
(出典:SwitchBot公式サイト「SwitchBot ハブ2 製品ページ」)
温湿度センサーで各部屋の環境を自動化するメリット

ハブ2が単なる「リモコン」ではない最大の理由は、ケーブル一体型の超高精度温湿度センサーにあります。
これを別の部屋に置くことで、各部屋の「微気候(マイクロクライメイト)」に応じたきめ細やかな管理ができるようになります。
部屋ごとの「適温」は全く違う
リビングが25度で快適でも、北側にある寝室は20度まで冷え込んでいる……なんてことはよくありますよね。
ハブ2を別の部屋に設置すれば、その部屋の正確な温度と湿度をトリガーにして、エアコンや加湿器を自動で動かすことができます。
「寝室の湿度が40%を切ったら加湿器をつける」「子供部屋が28度を超えたら冷房を26度で設定する」といった、パーソナライズされた快適空間が自動で作られます。
センサー分離設計による信頼性の向上
ハブ2のセンサーは本体内蔵ではなく、電源ケーブルの途中に配置されています。
これは、本体のWi-Fiチップが発する熱(自己発熱)の影響を避けるための、非常に理にかなった設計です。
他社の安価なセンサー内蔵ハブだと、本体が温まることで実際の室温より1〜2度高く表示されてしまうことがありますが、ハブ2ならその心配はほとんどありません。
ハブ2による環境自動化の例
- 寝室:就寝中に湿度が下がると加湿器をオンにし、喉の乾燥を防ぐ
- ペットの部屋:外出中、一定以上の温度になったら即座に冷房を稼働
- クローゼット:湿気が溜まりやすい場所に置き、除湿機と連携させてカビ対策
物理ボタンでスマホいらず!寝室での便利な使い方の例
スマートホームの究極の形は「操作を意識させないこと」ですが、それでも手動で動かしたい瞬間は必ずあります。
ハブ2の前面にある「ON/OFFボタン」は、特に寝室や別の部屋において魔法のような便利さを発揮します。
スマホの光で目が冴えるのを防ぐ
寝る直前に「あ、リビングの電気消し忘れた」「カーテン閉めなきゃ」と思ったとき、スマホを探してロックを解除し、アプリを立ち上げるのは意外と面倒なものです。
何より、暗い部屋でスマホのブルーライトを浴びると、眠気が逃げてしまいますよね。
ハブ2が枕元やサイドテーブルにあれば、ボタンをタッチするだけであらかじめ設定した「シーン」を実行できます。
カスタマイズ可能な「シーン」ボタン
この2つのボタンには、スイッチボットアプリで作成した複雑なアクションを割り当てられます。
- 「ON」ボタン:家中の照明をすべて消し、ロックを施錠し、エアコンを静音モードにする
- 「OFF」ボタン:朝起きたときに押し、カーテンを開けてコーヒーメーカーを起動する
このように、部屋の用途に合わせた専用スイッチとして機能させることができるのが、ハブ2を別の部屋に置く大きな強みです。
2.4GHzのWi-Fi設定を安定させる最適な配置のコツ

別の部屋にハブ2を設置する際、最も多いトラブルが「ネットワーク接続が不安定になる」ことです。
スイッチボット製品が使用するWi-Fi 2.4GHz帯は、障害物には強い反面、非常に混雑しやすい電波です。
干渉源を避ける配置の鉄則
ハブ2を設置する場所のすぐ近くに、電子レンジやコードレス電話、Bluetoothマウスなどがある環境は避けてください。
これらは同じ周波数帯を使っているため、激しい電波干渉を引き起こし、ハブが頻繁にオフラインになる原因となります。
また、金属製の棚の中や、テレビの裏側に隠すように置くのも、Wi-Fiの受信感度を著しく下げてしまいます。
「高さ」と「向き」で感度は変わる
Wi-Fiの電波は水平方向に広がりやすく、床に近いほど減衰しやすい特性があります。
ハブ2を設置するときは、床から1m以上の高さにある棚の上や壁面に取り付けるのが、通信を安定させるコツです。
Wi-Fi安定化のチェックリスト
- 床から離れた高い位置に設置しているか?
- ルーターとの間に厚いコンクリート壁や金属扉がないか?
- 電子レンジなどの干渉源から1.5m以上離れているか?
もし、どうしても別の部屋でWi-Fiが届かない場合は、メッシュWi-Fiを導入するか、中継機をハブ2の近くに設置することを検討してみてください。
スイッチボットのハブ2を別の部屋で使いこなす設定と連携

ハードウェアの配置が完璧に決まったら、次はソフトウェアの力を引き出す番です。
スイッチボットの真価は、複数のハブが連携し、一つの巨大なエコシステムとして機能することにあります。
ここでは、複数の部屋にハブを分散配置したからこそできる、一歩進んだ設定テクニックを紹介します。
アプリで一括管理!複数台のハブを同期する設定の手順
スイッチボットの管理システムは非常に優秀で、複数のハブを導入してもユーザーが混乱することはありません。
すべてのアクションはクラウドを介して同期されるため、あなたがどこにいても、どの部屋のハブでも自在に操れます。
「ルーム管理」機能の徹底活用
ハブが増えてくると、アプリのトップ画面にデバイスが並びすぎて使いにくくなることがあります。
そこで重要なのが「ルーム作成」です。
「リビング」「寝室」「書斎」「子供部屋」と分けることで、それぞれの部屋にあるハブ2と、それに紐づくカーテンやエアコンを一目で見分けられるようになります。
複数ハブを跨いだオートメーションの作り方
例えば、「リビングのハブが外出を検知したら、別の部屋(寝室)のエアコンも一緒に消す」といった連携が可能です。
設定は簡単で、オートメーションの「アクション」に、異なる部屋のデバイスを追加するだけ。
ハブ同士が直接通信するのではなく、クラウド上で論理的につながっているため、ハブ間の距離を気にする必要はありません。
Matter対応でアレクサやiPhoneと高度に連携する方法

ハブ2を導入する最大の「技術的メリット」は、世界共通規格のMatter(マター)に対応していることです。
別の部屋にあるハブ2をMatterブリッジとして設定することで、スマートホームの自由度は一気に広がります。
Apple HomeKitユーザーには必須の機能
これまでスイッチボット製品は、そのままではiPhoneの「ホーム」アプリで操作できませんでした。
しかし、ハブ2をハブとすることで、Matter経由でスイッチボット製品がHomeKitデバイスとして認識されるようになります。
iPhoneのコントロールセンターに「寝室の温度」が表示されたり、Apple Watchからロックを解錠したりする体験は、一度味わうと戻れません。
アレクサやGoogle Homeとの連携もより高速に
従来のクラウド連携に比べ、Matterはローカルネットワーク内での通信を優先するため、音声操作の反応速度が向上します。
「アレクサ、別の部屋の電気を消して」と言ったときの、あの絶妙な「待ち時間」が短縮されるのは、地味ながら大きなストレス軽減になります。
Matterを使用するには、HomePod miniやEcho(第4世代以降)などの「Matterコントローラー」が別途必要です。お持ちのデバイスが対応しているか、事前にチェックしておきましょう。
赤外線リモコンの登録で古い家電を最新のスマート家電に
別の部屋にハブ2を置くということは、その部屋にある「ネットにつながらない家電」に命を吹き込むことと同じです。
スマート学習機能を使えば、どんなに古いリモコン家電でも、最新のガジェットのように扱えるようになります。
「スマート学習」による一瞬の設定
ハブ2にリモコンを向けてボタンを1回押すだけで、クラウド上の膨大なデータベースから最適なリモコンコードを見つけ出してくれます。
もしデータベースになくても、ボタン一つひとつを個別に学習させる「カスタマイズモード」があるため、マイナーなメーカーの製品でも諦める必要はありません。
レガシー家電をスケジュールに組み込む
リモコン登録ができれば、あとは自由自在です。
「平日の朝7時になったら寝室のテレビでニュースをつける」「夜23時になったら間接照明を暗くする」といったスケジュール設定。
これだけで、数万円かけて最新のスマート家電を買い直す必要がなくなるわけですから、ハブ2のコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ネットワークトラブルを防ぐための接続設定と最適化
「別の部屋に置いたら急につながらなくなった!」というトラブルを防ぐため、さらに一歩踏み込んだ最適化についてお話しします。
固定IPアドレスの割り当て
ルーターのDHCP機能によってIPアドレスが頻繁に変わると、ハブが迷子になって通信が切れることがあります。
ルーターの設定画面から、ハブ2のMACアドレスに対して静的IP(Static IP)を割り当てて固定してあげると、接続の安定性が格段に増します。
2.4GHz SSIDの独立運用
最近のルーターは2.4GHzと5GHzを自動で切り替える機能(バンドステアリング)がありますが、これがIoT機器には悪影響を及ぼすことがあります。
可能であれば、IoT機器専用の2.4GHz SSIDを個別に作成し、ハブ2をそこに接続させるのがプロのテクニックです。
| 対策項目 | 期待できる効果 | 難易度 |
|---|---|---|
| IPアドレス固定 | 再接続時の迷子防止 | 中 |
| SSIDの分離 | 接続エラーの劇的低減 | 高 |
| 高い位置への設置 | 物理的な受信感度アップ | 低 |
まとめ:スイッチボットのハブ2を別の部屋に置く重要性
今回の内容を振り返ると、スイッチボットのハブ2を別の部屋に設置することは、決して贅沢ではなく、快適なスマートライフを送るための「正攻法」であることがお分かりいただけたかと思います。
赤外線は壁を越えられず、Bluetoothは距離に弱く、Wi-Fiは干渉との戦い。
こうした物理的な制約を解決し、家全体を一つのインテリジェンスな空間に変えるためには、各部屋の「司令塔」としてハブ2を分散配置することが最も近道です。
単に家電を操作するだけでなく、正確なセンサーによる環境の自動化や、Matterによる次世代の連携、そして物理ボタンによる直感的な操作。
これらすべてが組み合わさることで、あなたの生活は「便利」を超えた「快適」へと進化します。
もし、リビングだけで満足していたなら、ぜひ次は別の部屋への増設にチャレンジしてみてください。
家じゅうの家電があなたの意のままに動き出す快感は、一度体験するともう元には戻れませんよ!
※スマートホーム化を進める際は、各デバイスのファームウェアを常に最新の状態にアップデートすることをお忘れなく。
※より詳細な技術仕様や最新のMatter対応状況については、必ず公式のサポートドキュメントを確認するようにしてくださいね。


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